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2023/11/28 07:37

ビッグアイランドと呼ばれるハワイ島はキラウェアとマウナロアという2つの火山を有しています。コナ空港からホテルに向かう道の両側は見渡す限りの溶岩で覆われ、まるでSF映画の別の惑星にいるかのようでした。シャトルの窓を流れる風景の中に、時折緑の茂みが目に留まりました。ノニが溶岩の大地を割って生い茂っているのです。なんという生命力でしょうか。

ノニの発見

ハワイ島のノニで思い起こされるのは、ラルフ・ハイネキー博士の功績です。博士は当時ハワイでパイナップルに含まれる酵素を研究していました。その当時、パイナップルにある有効成分が存在する可能性に気づき研究を始めた博士は、同じその有効成分がハワイに自生している「ノニ」という植物の実に大量に含まれている可能性を突き止め論文にまとめました。これは、1960年代のお話です。博士はゼロニンと名付けたその成分の存在の可能性を研究しました。後にこの研究に対しては疑問視する研究者も現れ、構造式などがその当時特定できていなかった事などを理由に“ゼロニン”そのものを否定する声も上がるようになりました。しかし、ゼロニンの存在を信じ今もなお研究を続ける専門家がいることも事実ですし、何より博士がこの素晴らしい「ノニ」という植物の存在を世に知らしめるのに重要な役割を果たしたことにかわりはなく、彼の実績は今も高く評価されてしかるべきであると考えます。
 
この研究に着目し、偶然手にしたほんの少しの「ノニ」に無限の可能性を見出し、のちに私財すべてをなげうってまでこの植物を使った事業に取り組んだ人物がまぎれもなく、ZENNOA創業者のジョン・ワズワースです。彼はまだ世界が誰もこの植物を知らなかったその当時に「ノニ」を求めて旅立ちました。島々をめぐり私財も尽き、ほとんど絶望とともにたどり着いた島がマルケサス諸島の主島であるヌクヒバ島でした。そこで、ジョンは島全体が見渡せる高台から「ノニ」の群生している谷を見つけ、今日に至る「ノニ」の物語がはじまるのです。

ノニのルーツ

さて、「ノニ」はどこからやってきたのでしょう?今現在、ポリネシア地域に広く分布している「ノニ」はもともとはインドネシアなどアジアが原産だといわれています。
カヌーに乗った人々が海を渡り、ポリネシアの島々に広がっていったことは最近では広く知られるようになりました。アニメ映画「モアナと伝説の海」でもそのことに触れられる描写が全編に渡って描かれていました。この映画の中で、当時の人たちがどのようにして小さな船に食べ物などを積載して旅をしていたのかを映像で見ることができる機会が与えられたことは私たちにとってはとてもうれしいことです。本当に狭いスペースにわずかな食糧しか載せられなかった様子が美しく描かれていました。新しい島を目指して旅立つとき、新しい生活を始めるにあたり、無くてはならない貴重なものだけを船に積み込みました。この時、運ばれていったとされる果物を私たちはカヌーフルーツと呼んでいます。「ノニ」はカヌーフルーツの一つです。日常食べる単なる食糧としてではなく、健康を維持するための貴重なハーブとして、家族に何か健康上の大きな問題が生じた際に祈祷師が祈祷につかう特別なものとして、彼らは「ノニ」を島から島へと伝承していったのです。

ノニの生態

「ノニ」は他の植物と比較したとき、何か「普通ではない」と感じさせる特徴のある外見をしています。まず、この植物が実をつけている姿を見たとき多くの人が驚くのは、同じ一本の枝に、大きく育ち完熟して白くなり今にも落ちそうになっている実と、まだ生まれたばかりで小さく青く先端には白い小さな花を付けている実とが同時になっている姿です。枝によっては、5,6個の実が先端から順番に根元に向かい次第に大きくなっていったかのように並んでいます。この姿をはじめて見たとき、なんだ?これは?と驚いたことを今でも覚えています。観察を続けると、枝はいくつもの節で構成されており、節ごとに実や葉が発生しており、分岐した枝もこの節から出ています。つまり、実は節ごとに一つずつ生っていて先端に向かって順にできています。実がついている同じ節に2枚の葉がついています。
実は集合果と呼ばれ、いくつもの小さな実が寄せ集まっているように見えます。ノニの実がボコボコといびつな形に見えるのは、この寄せ集まった構造によるものです。そして、一つ一つの小さな実にひとつの花が咲きます。ノニの実の表面に見える小さな丸い模様は以前花がついていた場所の名残です。ノニの花の多くは5片もしくは6片です。

今回は、NUKU HIVAをはじめZENNOA製品に多く使用されている、最初のスーパーフルーツであるノニについてご紹介いたしました。今も、広く研究が続けられている植物です。ある地域のものだけが良いとする企業や研究者も確かに存在しますが、ZENNOAはどの地域に育ったノニにもそれぞれ特徴があり、優劣をつけるべきでないという立場をとっています。確かに、特定の成分に着目した際その成分の含有量に産地による差はあるかもしれません。でも、そこに固執するあまりこの植物そのものの良さがわからなくなってしまわないよう注意を払わなければいけません。伝統的にその地域で使われている限り、その地域に住んでいる人々にとってこの植物が天からの恵みであった事実は決して否定することはできないからです。